「ソラニワ」ストーリーのあらすじ(ネタバレ有)


※ご注意※ 物語の核心に関する記述があります。
ネタバレが苦手な方、あらすじを途中まで読んで世界観がお気に召した方は、
本編をはじめからお読みになることをおすすめします。

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 母なる大地を失った近未来。人々は空に浮かぶ陸島での暮らしを余儀なくされていた。
 限りある陸地が徐々に崩れ落ち、竜の来襲も増え続ける中、文明社会には退廃の気配が漂い始め、世界はゆるやかに、けれど確実に終焉へと向かっていた。

 

 少年は暗闇の中で目が覚めた。自分が誰なのか、ここがどこなのか、何も思い出せない。そんな少年の前に現れた、夜色の瞳を持つ少年ジイン。“魔法”と呼ばれる不思議な力を操る彼は少年を「ソラ」と呼び、二人は手に手をとって謎の施設から脱出した。〈〜第001話〉

 さして歳が離れていないにも関わらず自らをソラの親代わりだと名乗るジインの話によると、自分はどんな傷でもたちどころに治る“ヒトガタ”と呼ばれる特殊体質で、それ故に追われる身であるらしい。
 二人は身寄りのない『ノラ』として『貧困街(スラム)』の片隅で兄弟のように暮らしていたが、二年前に竜に襲われたことがきっかけでソラの特殊体質が露見し、一方ジインも貴重な生まれつきの魔法使いであったため、ともに魔法院に捕らえられたのだ。
 『ハコ』と呼ばれる研究施設に冷凍保存されたソラを助けるため、国属の魔法士として魔法院に従いながら救出の機会をうかがっていたというジイン。一切の記憶をなくしているにも関わらず、ジインに対して強い愛着を感じたソラは、二人で平穏に暮らせる場所を求めて国外逃亡を試みることになった。〈〜第002話〉

 その頃魔法院では、逃亡したジインと“ヒトガタ”の処遇について話し合いが行われていた。
 ジインの友人である沢木瑞彦(サワキミズヒコ)は、本格的な捕縛に先んじて投降を促す役を任される。人の手が加わっていない貴重な天然の魔法使いであるジインを、魔法院はどうしても連れ戻したいのだという。「自ら投降しない場合は、死ぬまで研究に奉仕してもらうことになる」という桐生(キリュウ)導師の不穏な発言にただならぬ不安を覚えた瑞彦は、無理矢理にでも投降させるべきか、あるいは逃亡を助けるべきか迷う。
 ジインの恋人である笹原小雪(ササハラコユキ)とルームメイトの北見聡太(キタミソウタ)も加わり、一行はジインたちが逃げたと思われる旧市街へと向かった。〈〜第003話〉

 ネット回線を利用するために訪れたモーテルで、ソラは偶然、ジインの体に故意に刻まれたであろう無数の傷を目撃する。魔法院に対し激しい憤りを覚えたソラは、自分の特殊体質を駆使してジインを守ろうと心に誓う。〈〜第004話〉

 翌日、『彩色飴街(キャンディータウン)』で周旋屋を営む求紅(グク)の元を訪れたソラとジインは、協力を渋る求紅を説得し明日の夜に出航する密航飛空船への手引きを取り付ける。『貧困街』で暮らしていた頃からの友人である朱世(シュセ)は二人を温かく迎えてくれるも、自分に注がれる周囲の視線の冷たさに戸惑いを隠せないソラ。自分と一緒にいることでジインに何か害が及ぶのではないかという不安が募る。〈〜第009話〉


 『彩色飴街』のデッドスペースで野宿中、悪夢にうなされるジイン。それは魔法院に捕われたソラの命と引き換えに桐生から受けた虐待の記憶だった。
 「いつか“その時”が来たら、きみがその手で“ソラ”を殺すのかな?」
 未だに塞がらない傷痕と毒々しい言葉とに苛まれるジイン。決してソラには言えない秘密を抱え、いつか来る“その時”に怯えながらも、自分のすべてを賭して最後の瞬間までソラを守り抜くことを誓う。〈〜第011話〉

 

 密航港へ向かう途中で尾行に気づいた二人は、追手をまくために一度二手に分かれることになった。
 魔法士たちの会話を偶然盗み聞きしたソラは、院の追手がすぐそこまで迫っていることを知る。単身で尾行を引き受けたジインのもとへ急いで引き返そうとするソラだったが、その時とつぜん体に異変が現れる。
 一方、投降を促しにやって来た沢木らと再会したジインは、たとえ一生追われる身になろうと魔法院に戻る意思はないことを告げる。
 そこへ襲いかかる、一頭の竜。その首にぶら下がる鍵を見て愕然とするジイン。その鍵は、ジインがソラにお守りとして手渡した『廃工場』の鍵だった。“ヒトガタ”とは竜の第二形態の俗称。ソラは人の形に擬態した竜だったのだ。〈〜第014話〉

 

竜化して理性を失い、本能のままジインたちに襲いかかるソラ。沢木らの協力のもとジインは自らが囮となりソラを空へ逃がそうとするが、逃げ遅れた子どもをかばい右肩を牙で貫かれてしまう。
 本能に意識を乗っ取られながらも、ジインと過ごした日々の記憶を手繰り奇跡的に人の姿を取り戻したソラ。ようやく記憶を取り戻したその目に飛び込んできたのは、赤く染まった自分の両手と、息も絶え絶えで血だまりに横たわるジインの姿だった。〈〜第017話〉

第018話へつづく

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